グリーングリーン

海は涼しい。無駄がないから。よく風が通る。いいことも悪いことも起こらない起伏のない日常があって、今日みたいな日があって、今日という日を自覚させるためにいつもの無自覚な日常があるのだとしたら、あながち人生も捨てたもんじゃないのです。

「どうしてわかばは自分からは何もしないの?」

またがりがりくんを食べてる。ふらふら歩いてたら見つけたコンビニで買ったものだ。

「幸せだからかなー」

「幸せ?」

「幸せ」

「そっか、それがわかばの幸せなんだ」

一瞬、みっちゃんの目が異様な光を放った気がした。私はそれが少し怖い。いつの間にかみっちゃんは私を知りつつある。これだけ一緒にいれば当たり前なのかもしれない。でも当たり前だからこそ怖い。私の意識していないところで、いつの間にか知られてる。そういえばそういうとき、決まってみっちゃんの目はこんな風に輝いた気がする。