グリーングリーン

「………4人姉妹?4人姉妹…4人姉妹か…」

私は気味の悪いお兄さんを無視して電車から降りた。

みっちゃんが私とお兄さんを瞬きもすることなく、見つめながら立ちすくんでいた。

「みっちゃん!」

駆け寄ってみっちゃんの腕を叩いた。

「………」

みっちゃんはバッテリー切れしたポンコツロボットの如く、押し黙ったまま微動だにしない。

「………みっちゃん?」

「それじゃあ、ボクは引き返すから」

お兄さんが手を振ってる。

「海も見れたし」

一緒に来ないの?

「二人の邪魔だし、ね」

お兄さんは得意のニャンニャンポーズをしながら、罰の悪そうな顔をわざとらしくしている。

「………」

もう会えないのかな。

私達に背中を向けて、反対側のホームへ行くために階段を上っていくお兄さん。

なんだか無性に追い掛けたくなった。

いっぱい時間を過ごしたようで過ごしてないし、いっぱい話したようで実は何も話してない。

仲良くなってくれるかなって思うのは、やっぱり甘かったね。みっちゃん。

「行こう、海に。ねえ、みっちゃん」