満月の銀色ススキ

日が昇り、望月の母が雨戸を開けた。


「あら…?」


雨戸が開いて、廊下が濡れてしまっている。
少し足取りを早めて駆け寄った。


「ちゃんと閉めたのに…どうしたのかしら…」


すぐ傍にある望月の部屋に視線を向ける。

不思議そうに望月の母親は首を傾げた。


「ねぇ、望月。何か知ってる?」


「…ごめんなさい」


望月は横になったまま呟いた。

一つ、母親は息を吐く。
来た廊下を戻っていくと、少しして雑巾を持ってきた。

母親の手によって、濡れた廊下は綺麗に磨かれた。