「私ね、元々そんなに躰強くないの。最近は暑かったから、ちょっとバテちゃったみたい」
そう言って、またススキの髪を拭く。
ススキは望月の手を取った。
「…じゃあ、今日はもう休んだ方がいい」
「えー?折角、ススキさんが会いに来てくれたのに」
「もう帰るよ」
口を尖らせる望月。
子どものような拗ね方に、ススキはくすりと笑った。
宥めるように、頭を撫でる。
「…元気になったらまた来るから」
「その前に、私が会いに行くと思うけど」
くるりと表情を変えて、望月は微笑んだ。
よく表情が変わるな、とススキは思う。
だが、それが微笑ましいと感じた。


