MARRIAGEABLE─お年頃─

「私、間違ってるのかな?」

いつもの様にファミレスで一緒に食事をしていると、いつの間にか彼の話になっていた。

その話の途中、私はヒロキに聞く。

私の心が狂いつつある事ぐらい、自分でも気付いていた。

彼に私の他にも彼女がいる事なんて、もう疑うまでもなく…。

どうやってその証拠を掴むか。

私は躍起になっていた。

携帯電話の履歴に始まり、ガソリンの領収書、財布の中のレシートのチェックもしていた。

でもそれは別れる為の物ではなく…。

自分を追い詰めるように。

自分自身を説得するかのように。

なんの為にそんな事をしているのか、自分でもよく分からなかった。

「そんな事して、お前は辛くないのか?」

辛いに決まっている。

私が探せば探すだけ、明らかになっていく事実。

何も言えない私にヒロキは追い討ちをかける。

「お前さ、意地になってるだけじゃないのか?」