MARRIAGEABLE─お年頃─

彼と付き合いだして変わった事と言えば、あまりないのかもしれない。

もともと殆ど毎日バイトが入っていた私と彼。

私は学校が終わればすぐにバイトに行っていた。

それは彼も同じで、だから毎日顔を会わせる彼の事を好きになっていったのだろう。

バイトが終われば途中まで一緒に帰る。

二人の休みが合えば遊びに行ったりもしていた。

彼は優しくて…だけどやっぱり、不安と言う気持ちはなかなか取り払えるものでもなく、日に日に私の心の影はその範囲を広げて行く。

「ねえ、昨日何してたの?」

こうやって2人で会っていても、彼の中には私以外の人がいるのではないのかと考え不安になる。

「ずっと家にいたよ?」

柔らかく笑い彼は言うが、私には嘘を言っているようにしか聞こえなかった。

信じたい。

嘘じゃない。

彼の彼女は私だけだ。