「タケト?どれにする?」

「どれでも良いけど…。」

「またそんな適当な事言って…。」

少し怒りながら言った私にカタログを指しながらタケトは言う。

「じゃあ、招待状はこれで……引き出物は…これ?」

「うん。私もそれが良いと思う。」

私たちは結婚する。

それは勢いかもしれない。

勢いでも良いじゃないか。

この歳になるといろいろ考えて悩んでばっかで、なかなか前に進めない。

最愛の人さえ隣に居てくれれば、ほんの少しの勇気と、決断と思い切り。

何も悩む必要なんてないんだ。



私はタケトの隣にいれば、ずっと笑顔でいれる。



そう思ったのだから…。







………おわり………