MARRIAGEABLE─お年頃─

「お、おはよう。」

恥ずかしい気持ちを悟られないように、できるだけ普通に返事した。

「シャワー使うか?」

「う、うん。借りる。」

そう言うと私は体にシーツを蒔き付けて、脱ぎ散らかしていた服を抱えバスルームへと足早に向かった。

こんな事は初めてなわけではない。

目覚めると隣で知らない人が寝てた、なんて事は何度かあった。

お互い大人なんだから一夜限りの事と了承し、円満に相手の前から立ち去る。

多少の背徳感を感じる事はあっても、これも私の人生。

そう思って過ごしてきた。

その相手とそうなった事で別段照れたり恥ずかしかったり、そんな事は感じないが今回は違う。

相手がまずい…。

まさかタケトとそうなるとは。