六等星の一生

 深い闇の中に、青白く燃える二つの光がありました。
 しばらくしてそれは、二つ連なるようにして、紺碧の海に落ちていきました。


 二人の放った光は、何万年もかけてやっと地上にたどり着きました。
 その時にはもうすっかり、二人がいた空も新しくなっていて、またそこには新星たちが輝いています。


 これらは全て、銀河系の片隅であった小さな星のお話です。

<完>