「私のファーストキスー!!!」



私の大声に、優雅くんがびくっと耳をふさいだ。



「ゼエゼエ」


大声を出しすぎて、いきが苦しい。



でも…でも…



「わ…わたしのファースト…「うっせぇ!!二回もいうな!」


耳を塞ぎながら優雅くんが必死にさけんだ。

自分でも耳がきんきんする。






私が黙ると、目の前のそいつがニヤニヤと笑った。



「良かったじゃん。俺様がファーストキスの相手で。」



…どこからそんな自信がわいてくるのですか?

その自信…わけていただきたい…。


やっぱり、ブリッコの男版?!



「ま、帰るぞ。奴隷。」


はい?奴隷?



「わたしそんなのに「俺様の胸を十秒以上借りた罰だ。」


「そ…。それはそっちから抱きついてきたんでしょ?!」