しゃらしゃら



私が走るたびに、砂の音がした。


振り向けば、心配そうに…でも困っている弟がいた。
こういう時、男のくせに困っちゃう弟だから、いつもからからったな…。





「はぁ。」


なんだか、溜め息がもれてきた。



…今日最低な1日だったな…。なんか今日複雑すぎて寝れないかも…。





「おい。」



びくっと体がはねた。


不機嫌な声の主は、優雅くん。




「は…はい?」


なんか…嫌な予感…。




「おまえ、四分はなしてたぞ?」


にやっとわらう優雅くん。



なんか…あったけ…?



『三分で終わらなかったら殴るからな。』



!!忘れたー!!



でも…さずかに乙女を殴ったりはしないでしょ…?




「殴るのは可哀想だからさ。キスでやるしてやるよ。」



「は?」



きすって…鱚?



「んっ」





急にkissをされたからびっくりした。


…な…な?!