「大介?もう講義はじまってるよ?今日は行こうよ!ねっ」
優姫はまるで母親のように言ってくる。
「今日はいいや。オレ帰る」
オレは気分で大学にいったり休んだりしていた。
「これ以上休むと出席日数足りなくなっちゃいますよ」
拓海は無愛想な顔でオレを見てくる。
「いいよ。先生に適当にごまかしといて。」
オレは大学を出ても出なくてもいいと思ったので大学にはあまり行かなかった。
オレは拓海と優姫と同じ大学にはいった。
成績は悪かったが心配した拓海と優姫がレベルを下げてまでオレと同じ大学にはいってくれた。
拓海は父親と同じ教師を目指し、優姫は自分の店を持つ事が夢だといってシェフを目指していた。
オレはなりたいものがなかったからとりあえず入っていた。
そしていまだに不良をやっていた。
そんなオレを優姫と拓海は見捨てないでくれた。
そして「不良をやめろ」ともいう事はなかった
だからオレは毎日のようにケンカをしていた。
今日も大学を休みケンカをしていた。
今日は結構殴られ服も顔もボロボロなってしまった
こういう日は必ずというほど拓海か優姫に電話をして、手当てをしてもらいに来ていた


