「あの写真を見てくれ」
あたしはさっき見たのでチラ見だった。
桜はまじまじと見ていた。
「あの人はな、木下優姫っていって拓海の幼馴染なんだ」
「拓海…って事は先生だよね?」
私は大ちゃんに聞いてみた。
大ちゃんはゆっくりと答えた。
「あァ、そのとうりだよ」
先生は黙ったままだった。
「キレイな人…ですね」
桜が何気なくいったその一言で大ちゃんは幸せそうな顔になった。
「だろうだろう♪すっごいキレイな人なんだ。」
「いいから早く説明しろよ!」
短気なあたしは思わずそういってしまった。
「そうだったな。ゴメンゴメン」
大ちゃんは顔を真っ赤にしながら謝った。


