あたしはその手紙をヒコーキの形にして窓から飛ばした



風邪にのって勢いよく飛んでいくヒコーキ



「拓海のところまで飛んでいくといいな」



あたしはそのまま窓を閉じ目をつぶった



世の中なんてくだんない。



そう思っていたあの頃のあたし。



あたしの生きてる意味って何?



そう思っていたあの頃のあたし。



でもそんなあたしをかえてくれたのは…



拓海だった



拓海がいてくれたからあたしは笑えてるんだ



拓海が残してくれたもの守るから。守っていくから。



大好きだよ拓海。



ううん




愛してるよ。





拓海―――…