あたしは体を起こし子供の顔を見た
赤ちゃんの背中を叩いたりしているが
全然泣かない
「心…愛…」
あたしは赤ちゃんの名前を呼んだ
「オギャァーーー!!」
そうつぶやいた瞬間赤ちゃんの声が部屋中に響き渡った
あたしは安心してまた涙が溢れてきた
「3200グラムの元気な女の子ですよ」
心愛が生まれた…
「時刻は2時48分です。」
そういって笑顔であたしの腕に赤ちゃんをそっと置いた
「心愛…」
あたしは小さな声で名前を呼んだ
そうだ…
拓海…
拓海に心愛を抱かせてあげたい…
あたしはタオルでぐるぐる巻きにされた心愛を見ながらそう思った
その瞬間ドアが開いた


