「五十嵐さーん。頑張ってください!」
その声と共にお腹に力を入れる
鼻からスイカとはまさにこのコトだ
だが赤ちゃんがでてくる気配はない
こうしている間にも拓海は…
「…すいません!!拓海は…」
そう言いかけたその時だった
「うっ…」
これほどにないくらいお腹に激痛が走る
「五十嵐さん!頭が見えていますよ!」
その声と共に涙が溢れる
あたしは近くにあったタオルを思い切り握り締めた
その時だ
いっきに体が軽くなった
産まれたのか…
そう思った時だ
「先生!赤ん坊が泣きません!!」
え?
あたしは耳を疑った


