その夜、夢を見た
その世界は真っ暗だった
目の前には赤ちゃん
振り返ると拓海
あたしはその場で立ち止まったまま
赤ちゃんは多分心愛だろう。
目元が拓海そっくりだ。
そして泣き叫んでいる。
拓海は優しく微笑んでいた
あたしはどっちに行っていいか分からず立ち止まったままだった
その時声が聞こえた
「愛ちゃん!立ち止まってないで前に進みなさい!振り返ってはダメ!」
この声は優姫さんだろうか
聞いたことはないけれど。
あたしは歩き始めた。
もちろん前に向かって。
そして静かに聞こえた
「愛、愛してるよ。永遠に…」
その声は拓海の声だった
あたしも答えた
「あたしも愛してるよ。拓海…」
その瞬間赤ちゃんの方から光が差した


