「いいですよ。別に」 「は…?」 「かわいい生徒のためですから」 そう言うと五十嵐拓海は太陽のような笑顔で私を見た。 「つかお前、”五十嵐拓海”ってやめて下さい」 「は?」 「私はあなたの担任なんだから”先生”と呼んで下さい」 「…」 「菅原さん??」 「わァったよ。先生」 先生は驚いた顔で私を見た。