【完】アップルパイ。~先生ト不良少女ノ恋~


あたしがちゃんと病院に連れて行けば…



こんな事にはならなかったのに。



あたしが…あたしがちゃんとしてたら…



こんな事を考えていた時だった



ドカッ



赤ちゃんの足がお腹に浮かび上がるくらい強く蹴った



「…悔やんだって時間は戻らないよね」



そうだ。時間は戻らない



先生のあと2ヶ月で死んでしまうならあと2ヶ月を思い切り楽しもう



「よし!!勉強しよっと!」



そーいえば、高校の課題があった事を思い出し課題を手にとった



そしてあたしは黙々と課題を始めた



「愛ちゃーん!晩ごはんよー!」



気が付けば時計の針は7時を指していた



「はーい!今いきます!」



あたしは課題やる手を止めて階段を降りた



「うわー!おいしそう!!」



今日の晩ご飯はシチューだった



「じゃんじゃん食べてねー!!」



その言葉と同時にあたしは箸を手に取った



「いただきまーーす!!」



「いい食べっぷりね!!」



「赤ちゃんの分まで食べないと♪」



あたしは食べ物をどんどん口へと運んだ



拓海が病気じゃなかったらココには拓海もいたのだろう



その事がとても寂しくて、悲しくて…