拓海は小さく丸まって泣いていた
あたしは中に入るには入れなくてドアの前で固まっていた
拓海は何かいっていたが聞き取れない
あたしは耳を澄ました
「死にたく…ない!」
その言葉にまた涙を流した
拓海はずっとこうやって泣いていたの?
あたしは病室に勢いよく入った
「愛…!?」
拓海は一生懸命涙を隠そうとしていた
「そうやって一人で泣かないでよ!全部一人で抱え込まないでよ!あたしがいるでしょ!?ツライ事も悲しい事も楽しい事も一緒に分かち合っていこうよ!」
あたしは拓海を力強く抱きしめた
あたしの胸が拓海の涙で濡れていく
拓海はあたしを抱きしめた
「愛…死にたくないです」
「うん」
「子供の顔…みたいです」
「そうだね。一緒に見よう」
「あと…2ヶ月で死ぬなんて信じたくないです」
「そんな事絶対言わないって約束したでしょ!大丈夫!拓海は死なないよ!」
拓海の肩は小さく震えていた


