拓海の抗がん剤治療、放射線治療が始まった
副作用でよく吐いたり、髪の毛が抜けたりした
そんな先生を見てるのがつらくて、あたしが悲しそうな顔をすると拓海は頭を撫でてくれた
それがとても好きだった
そんな日々が1ヶ月続いた
「頭ツルツルになっちゃいましたね」
「そうだね…帽子買ってこようか?」
「はい。お願いします」
「ここに荷物おいていい?」
「いいですよ」
あたしは冷蔵庫の上に鞄とケータイを別に置いた
抗がん剤を使い続けた結果、先生の頭はツルツルになってしまった
お母さんともすごく仲良くなった
仕事は出産してからする事にした
料理もそこそこ…出来ないけどお母さんの料理は凄くおいしい
「拓海、欲しい物ある?」
「ないですよ」
「そっか!拓海も治療頑張ってね!」
「もちろんです。でも後2ヶ月しか生きられないんですね」
「そんな事言わないでよ」
あたしは泣いてしまった


