「で、話って何ですか?」
あたしの部屋に入って1分
皆で冷たい麦茶を飲んだ後
歩美が言った
「うん。その事なんだけどね、誰にも言わないでほしい…んだ」
「はい。それは約束します」
歩美は天使のような笑顔でいった
「まず…美香と歩美に…言わなくちゃいけない事があるの」
「先輩まさか…!」
どうやら桜は勘付いたらしい
「うん。言おうと思って」
「何?もったいぶらないで言ってよ」
美香は犬のように元気だ
その姿にあたしは急に涙が出そうになった
っていうかあたしって結構涙もろいんだな
「今までホントにゴメン!」
「いきなりどうしたんですか?愛」
歩美はオロオロしている
「あのねこんな事いったら怒るかもしんないけど…」
「ヤダなー!ウチらそんなに心狭くないよ」
あははと笑う美香
「あのね…あたし…結婚してるんだ」
その瞬間場の雰囲気が凍った


