「あ…うん。何で2人はここに?」
あたしは今どんな顔をしているのだろう
きっと変な顔をしているに決まってる
「あたし弓道部でね。歩美はマネージャー」
「そっか…」
「愛?顔色悪いですよ。大丈夫ですか?」
「へ…いきだよ」
あたしと先生が結婚している事は2人には言っていない
正直、罪悪感で胸が押しつぶされそうだった
「そっか。でも明日病院行きなよ?」
「うん…」
「愛。何かあったら言ってよね!友達なんだから」
「あ…りがとう。ねぇ…」
“あたしが五十嵐先生と結婚してたらどうする?”
どうしよう。
友達なのにいえないよ。
でも…
「ねぇ2人は明後日暇?」
明日は病院に行くことになるだろう
だから明後日
明後日には先生と結婚していることを伝えよう
そう決心して2人とは分かれた
あたしはまた保健室に向かって歩き始めた


