トイレへ行ったのはいいものの検査する勇気がなかった
もしも妊娠していたら。
あたしはまだ16歳だし。
そんな言葉がどんどん頭に浮かんでくる
先生との子供が欲しくないわけじゃない
ましてや結婚している
あたしは決心した
「赤い線が出たら赤ちゃんがいる…」
あたしは検査をした
1分後
結果は出た
そこには赤い線がくっきりと浮かび上がっていた
あたしは嬉しいような、不安なような
なんともいえない心境だった
あたしはそれを持ってもう一度保健室に行った
保健室までの道のりがとても長いような気がした
「そーいえば香澄って子どうしたんだろう…」
あたしが独り言を呟いていると後ろから声が聞こえた
「愛?まだいたの?」
後ろを振り返ると美香と歩美がいた


