あたしは先生の胸めがけて飛びついた 「うわっ」 先生はバランスを崩し転んだ 「あははっ」 笑うあたしを見て先生はこう言葉を漏らした 「…帰って婚姻届を書きましょう」 「うん」 先生はあたしの手を引いて立ち上がった 「愛、髪黒に染めたんですね」 先生はあたしの髪を優しく触った 「うん。似合う?」 「はい。とても」 「でも、よく家の場所が分かったね」 「私から挨拶に行こうと思ったらたまたま愛がいたんですよ」 「考える事同じだね」 「ですね」 あたし達は手を繋いで家へと向かった