「悠、那緒さんのところ、いってきなよ」 俺の腕から離れて、春はそういった。 「きっと待ってる」 「・・・・・・うん」 ゆっくりとベッドから降りて、春が教えてくれた病室に向かう。 春の表情を見る限り、姉貴は無事なんだろう。 よかった・・・・・・。 俺、少しは姉貴のこと、守れたのかな?