春の寝顔を見つめていると、昼間のようにうじうじしている自分を自覚して、情けなくなってくる。 春は、助けようと思ってる。 姉貴を。 「……俺が、守る」 春も姉貴も。 目を閉じたら、姉貴の泣き顔が浮かんだ。 どんな場所に、どんな状況に、姉貴はいるんだろう。 とにかく、はやく助けなきゃ。 過去を顧みることなく、春と一緒に。 俺を愛してくれた人と一緒に、俺を愛してくれた人を助けるんだ。