僕のお姉ちゃん






「っ……、え……?」



目を開くと、真っ白な天井が見えた。



おかしい。

明らかに景色が違う。


どこだ、ここは……?





「あ、起きたんだね。大丈夫かい?」

「……は、い?」



声のした方を見れば、白衣をきた40歳くらいの男。

つまり……病院?


……春……は?



「春……っ!」

「え?」

「俺、病院に運ばれたんですよね?」

「あぁ……」

「女の子も一緒に、運ばれなかったですか!?」

「あの子、彼女なの? そんな必死になって」


そんなこと、今はどうでもいい。


「いたんですね、女の子?」

「あぁ」

「その子、助かったんですか!?」


頼む、春。

生きていてくれ……!