病室に入ると、姉貴は眠っていた。

よくよく考えたら2人きりだけど、もう怖くない。



「姉貴」



呼びながら、近づく。

姉貴は安心しきった顔で、眠っていた。


よかった。

怪我、ひどくないみたい。


守れた・・・・・・姉貴のこと。



「姉貴、これからもさ」



この声は、聞こえている?



「俺、守るから、だから、っ」



頬を、涙が滑った。



「ずっと、そばにいてよ・・・・・・っ!」



俺にとっての姉貴は、

僕にとっての、お姉ちゃんは・・・・・・


あなただけなんだから。