夕暮れ

「き…昨日は別れないって…」

そういいながら、昇の顔をみた。

少し上目遣いで

困った顔をして。




でも


でも


みなきゃよかった。


昇の顔をみたら
何も言えなくなった。


だって

昇は
まるで道端に転がっているペットボトルをただ通り縋りにみるような
憎しみも愛情もない
冷たい表情でわたしを見つめていた。



ただ
そこにあるから見ている。




そんな感じ。