散々笑って
お腹が痛くなるくらい
ほんとに
おかしかった
笑い終わると
呼吸を整えて
昇の目を見て言った
「フェイクはこれで終わり。もう好きでもない相手と付き合うなよ。」
好きじゃない奴と付きあってから芽生える恋もあるけど
昇はそういうタイプじゃない
「じゃあ…猛がなってくれる?」
「俺はずっと昇の一番近くにいるから。だから、ゆっくり待てばいい。好きな女に出会うまで」
「分かってるよ。ありがとぅ」
昇は少し残念そうな表情を交えながら笑った
その後
電話を切った昇の元カノが
俺たちのことを
言い触らしたおかげで
昇の人気は急降下
ついでに
俺までモテなくなった


