夕暮れ


恋愛フィルターがとけた


そう言った


本当か?



「あきらめたのか?」



言葉をいくら探しても

こんな滑稽なものにしかならなかった



猛は首を縦に振った





「昇。資料室でサボろうぜ」

猛は

資料室を指差しながら

笑顔でそう言った。