「…また、2人でテニスしような。」 「案外大会で当たるかもよ。」 「負けないぞ。」 「こっちこそ。」 俺たちは、とりとめもない話を延々と続けた。 …やがて、いつもの分かれ道が見えてきた。 「…じゃあな。頑張れよ。」 しっかりと、顔を見合わせて言った。 「…お前もな。」 …空が青かった。