「…俺、やっぱ平井と一緒に藤高受けることにしたっ!」



「え?お前、第一変えたんじゃなかったのかよ?」



俺―平井望―の親友、中村ハルトが、人の教室に入ってくるなり“藤高受けます宣言”をしたのは、中学3年の3学期だった。



「ん?あぁ、確かに先生に危険って言われていったんはランク下げたけど…やっぱ諦めたくなくってさ。」



「…へぇ、すげぇ。冒険家だな、お前。」



「だから、よろしく。ライバルだけど、頑張って2人で受かろうぜ。」



「よっしゃ、約束だぞ。」