私は両手で涙を拭いて、まっすぐに北斗を見た。



かわいくて愛しい北斗。



「私……」

「あ?」

「北斗のこと…、好きだよ?」


心からそう言って北斗を見つめた。


「知ってる」


あの時と何も変わらない同じ答え。



そんな北斗がやっぱり愛おしくて、私は笑った。



「オレ……」


そんな私に口を開くと、


「愛のこと、好きだから」



そう言って私の大好きな北斗は笑った。



【完】