「こい」 「…え、ちょ!?」 …一体なんなの!? いきなり手をつかまれ、 強引に教室の外へと 引っ張られていく。 「…ねえちょっと!」 抵抗をしてみるが 全くと言っていい程 意味がなかった。 「は、離してってばぁ!」 「無理」 やっと口を開く彼。 私なんかした? 記憶をさかのぼってみると、 1つだけ思いあたった点が 1つだけあった。 ――彼を無視した。 これしか思いあたる事がない。