感方恋薬-知られざる月の館-

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週末、あたしと、則子は約束通り、二人連れ立って渋谷に繰り出した。


「は?週末、運命の人と出会う?」


則子が何言ってんだって表情であたしに向かって言ってのけた。


「う、ん、まぁ、にわかには信じられないかもしれないけど、あたしはそう言う運命にあるらしい」


「…運命ねぇ」


そう言うと、則子はあたし達の周りをきょろきょろと見渡した。


「あのな、貴子、こういう場所に居る男子は9割9分9厘ナンパが目的、あわよくば、体狙いって相場が決まってんだ。そうでなけりゃ、アダルトDVDのスカウトとか、キャバクラのスカウトとかさ…第一あんたに似合わないよ、そんなシンデレラ願望なんてさ」