「まぁ、悪霊かどうかは別として、あいつなら、何かしでかしそうな気はするんだけどなぁ…」


「なになに、心配は要らんわ。矢でも鉄砲でも持って来るが好い。簡単に返り討ちじゃ。なにしろ、この世に生まれた年季が違うわい」


爺はそう言うと、『かっかっかっ』と笑い声だけを残して、すっとあたしの部屋から姿を消した。


「なんか…楽観的すぎやしないか爺…矢とか鉄砲ならまだ可愛いけど、核兵器だとか重力兵器だとか持ち出してきたらどうするんだい、爺…」