「芝居じゃ」


「は?」


あたしは爺の言葉が、一瞬の見込め無かった。


「嘘じゃと言っておるのじゃ」


「――嘘?」


「そうじゃ、全ては、おぬしのレベルアップの為の芝居じゃて」


にゃ、にゃにおぅ?芝居だぁ。


あたしがこんなに苦労して科学部存続だのなんだのさんざん走りまわったのが、全て芝居じゃぁの一言で済ませようと言うのか?


「レベルアップの為には必要な試練じゃよ」


爺は快心の笑みをあたしに向かって投げかける。あたしは爺にずいっと詰め寄る。


「じじいいい―――――」