「――あ、えーと、何でしたって?」
宗一郎は後頭部をぽりぽりと掻きながらあたしに向かって逆に尋ねて来る。
なんでしたっけと言われてみても、あたしがちょっと困ってしまう。
若様がどうやら抜け出てしまったらしい。
今迄の性格とは打って変わって、弱気な彼がそこに居た。
「た、貴子さん、無事ですか?」
幸が今にも泣きださんがばかりの勢いであたしに向かって来る。
あたしは、犬っころをたしなめる様に頭をよしよしと撫でながら「大丈夫だよ、終わったからさ」と言いながら、ほっと胸を撫で下ろした。
★
科学室再建あーんど教室復活!
目出度い事が二つ重なった。幸の機嫌がすこぶる良い。
宗一郎は後頭部をぽりぽりと掻きながらあたしに向かって逆に尋ねて来る。
なんでしたっけと言われてみても、あたしがちょっと困ってしまう。
若様がどうやら抜け出てしまったらしい。
今迄の性格とは打って変わって、弱気な彼がそこに居た。
「た、貴子さん、無事ですか?」
幸が今にも泣きださんがばかりの勢いであたしに向かって来る。
あたしは、犬っころをたしなめる様に頭をよしよしと撫でながら「大丈夫だよ、終わったからさ」と言いながら、ほっと胸を撫で下ろした。
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目出度い事が二つ重なった。幸の機嫌がすこぶる良い。


