って、又かいなと思いながら爺をじっと見詰めてみたが、おい、爺、無理難題を押し付けて、自分は高見の見物を決め込むのかい、おめーはよぉ。


兎に角、ぶつくさ文句を言っても事態は進展しない。


しょうがない行動に移そう。


色々と策略も必要そうだが、当たって砕けろだ。


何とかなる。


それに命まで取られる事はあるまい(ちょっと自信は無いが)。


あたしは、どうにでもなれっと開き直ると、ばさっと布団を被って寝てしまった。勝負は、明日だ!

         ★

そして勝負の朝が来た。


あたしは気合を入れて歯を磨く。


「あ、姉貴、なんか有ったのか?」


弟が不審な表情であたしを見詰める。


しかし、弟よ、今日のあたしは決戦を控えて燃えて居るのだよ。


まさに天王山の一戦で有るのである、うん。