「あ―――疲れたわねぇ…」


あたし達は、視聴覚室に戻ると、どっと机に突っ伏した。


「確かに形から入るのも手だと思いますけど、この状況はあまり感触が良いとは言えませんね」


紀美代がちょっと弱気な発言。


ううん、ここで負けちゃイケないの。貴子、ガッツよ!根性よ!


「そう、ガッツよ。根性よ。ここで生徒階の横暴に屈しちゃあイケないわ!」


あたしは何故か熱血。


反対に幸達が妙に冷めてる様に感じる。


これは良くない事と思う。


幸、あんたの科学に捧げる精神とはそんな物なのか?ん?