「ほう、科学部復活計画…のう…」


耳元でそう囁かれて、あたしのか弱い小鳥の様な心臓が、どくんと大きく脈打つ。


「じ、爺、何度も言ってるだろ、突然現れるなってよぉ」


椅子から立ち上がったあたしは右腕をめくり上げぶんぶん振り回しながら爺に向かって歩み寄る。


爺焦る…


「これ、待て、貴子、ちょっと待て、話せば分かるぞ、話せばのう」


「どうせ物見遊山でしょ?」


爺はあたしの行動を見てじりじりと後ずさって行く。


「まて、貴子、良いから待て。わしの話を聞かんか!」