「いいかい幸、良い機会だから言わせて貰うけど、そろそろ、安全な実験て言うのも考えて見たらどうなのよ?いちいち爆発してたら、体が持たないでしょうに」


あたしの言葉に幸はちょっと考え込んだ。


「爆発は実験の醍醐味でして…」


あたしは、幸の頭をパーで、ぺしっと叩いてみたりした。


幸は、痛っと小さく呟く。


「科学部の実験は、爆発するのが目的なのかい?」


「いえ、そんな事は…」


「だったらこれで良いでしょ!これを機会にまっとうな部に戻りなさい。良い、分かった!」


そこまで話した処で、あたしの背後で咳払いが一つ聞えた。


あたしはおそるおそる後ろを振り向く。


そこには、担任の先生が。