結局、幸達科学部の連中(つうても、二人だけだけど)は、生徒会の改善案提出要求を、あまり深刻に受け止めて居ない様だ。


これじゃあたし一人が、ぎゃんぎゃん騒いでみたとしても全然話が進展しないではないか。


しかも幸は意図する方向とは別の方向に走って行ってしまおうとする始末だ。


もう、知らん、科学部なんてどうにでもなれ…


――って付き離せないんだよなぁ。


なんでだろ?。


幸の危なっかしさが、心の隅から離れないんだよなぁ。


などと思いを巡らせながら重い体をのたくたと起こして制服から私服に着替えて、一階のリビングに降りて行く。


いつもなら、弟が某テレビ番組の再放送等を見ながら涙ぐんで居る筈なのだが今日はそんな気配は無い。


どこで何をしてるのやら。