「ま、こんな感じを何時も続けて居られれば、結構、ボロい商売になりそうね」


則子のにやにや笑いを背中に感じながらあたしは、カードを集めて揃えると、鞄の中にしまいながら


「じゃぁ今度は、則子の運勢でも占ってあげようか」


と、返事してみたら則子曰く、自分の運命は自分で切り開く…んだそうだ。


ホントに、あくどいんだか前向きなんだか…


占い師は自分の運勢を占う事は出来ない…


これは基本中の基本。