すると、ともが
異常に反応し、
「はああ!?
お前みたいなだっさいやつ、
つゆが相手にすんわけねえじゃん!」
わはははは!
と、一人痛いお尻をさすりながら
大笑いする。
その笑い声は、むなしくも
いっちーには届かなかった。
「いっちー…」
と、言いかけた瞬間、
「こらー!もう授業が始まって
30分も経ってるぞ!?
ったく、声がすると思って来てみたら!」
数学の田中が竹刀を片手に、
現れた。
「え、先生、チャイム鳴ってませんよ?」
と、時計を見たところ、
確かに授業が始まる時間から30分が経っていた。
先生ー!
わたし、いろいろあって、
チャイムが鳴っていたことに気づきませんでした!
