「…もー、何言って…」
「あーーーーーーーーーーーーーーー!!?」
わたしのことばは、何者かによって
かき消された。
声のするほうを振り返ってみると、
「…あ、あ」
と、くちをあんぐりあけて
わたしたちを指差している、
わたしの幼馴染みだった。
「き、君たちは、や、やっぱり、
そーいう関係で…っ!?」
彼は、抱き合っている(合ってないけど)
わたしたちを見て、勘違いしたみたいだ。
やっぱりって何よ!?
前からそんなこと思ってたの!?
「もーやだなあ、ちが…」
と、訂正しようとしたのに、
「うん、そー。禁断の恋、かな?」
と、超笑顔でともが言いやがった。
「ちっがーーーう!!?」
そう言いながら、
わたしは
ともを突き放した。
