「葵〜おめでと〜」


私はドアを開けながらお祝いの言葉をかけた


「楓〜来てくれたの?ありがとう、あ、良平も?真治、もうすぐ来ると思うから」


「ああ…」


「ちょっと待っててね。赤ちゃん連れて来る」


ベッドにいた葵はゆっくりと起き上がり、ベビー室から赤ちゃんを連れて来てくれた


葵の腕に抱かれた赤ちゃん


生まれたばかりで小さい


「楓、抱っこしてみる?」


「え?いいの?」


私なんかが抱いて泣いたりしないかな?


「もちろん」


葵は私の腕に赤ちゃんを乗せるようにしてくれた