お弁当を食べながら桜の花びらが舞う様子を見ていると、春の暖かい空気と共に、隣にいる良平からの嬉しい声が耳に入る


「今度さ…泊まりでどっか行きてえな」


「泊まり?ドコに?」


ドキッとする


「行きたいとことかあるか?」


「う、うん…」


私は桜の花びらを手にしながら、直哉の話をしようとした


「良平、あのね…」


「何?」


タバコをふかしながら私を見る


私はバックから直哉から届いた手紙を出して、良平に渡した


「何だコレ…」